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本気になることの重要さ

今日は起業家向けのプログラムから、有村佳子氏の講演を聴いた話題です。
有村氏は指宿ロイヤルホテルの会長で、現在は実質的に引退されているようです。
様々な困難を乗り越えて事業を黒字化した、ある意味壮絶な経験談でした。

いろいろなお話しがあったのですが、その一部から私なりにご紹介します。

あの稲盛和夫氏の経営塾に参加して、事例に選ばれた際のエピソードとのことです。
「会社を黒字化するためには、資本力のあるところと組めば一番良いのでは?」
という質問をしたところ、「こんなバカな質問が来たので取り上げたんだ」と言われ、
「中小企業はすぐに人頼みをしがちだが、独力でもできるように真剣に経営をやりなさい!」
というような厳しいお言葉を頂戴されたとのこと。

んー、これは厳しくも、ある意味愛にあふれた指南ですが、
こういう本質を損得抜きに言ってくれる人生の先輩(今風に言えば「メンター」)は貴重です。
私自身、こういった話や本などをメンター代わりにすることがほとんどなのですが、
今回のお話しは、特に胸に響いた言葉となりました。

こういったアドバイスができる本物のメンターが身近にもっと増えて欲しいですね。
いずれにしても、良いお話が聞けて感謝!でした。



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社会起業に鋭い指摘!

以前、社会起業について書きましたが、
目が覚めるぐらい納得のコメントが出ました。
あの神田昌典.COMの最近の配信メールです。

なお、少しの引用にとどめたかったのですが、
あまりに分かりやすい文章を削ることも難しく、
転載可とありますので、大半をそのまま引用します。

とにかく、起業家を目指す人は特に注意すべき内容です。
私自身も非常に考えさせられ、是非残しておきたい文です。
※以下----線内は、神田昌典氏メール配信文よりの引用です。
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社会起業とは ― 分かりやすく言ってしまえば、
単に儲けるだけではなく、社会変革・社会貢献のための手段として
ビジネスを展開することだよね。
もちろんビジネスの根幹に社会貢献があるのは
当ったり前の話だったんだけど、
この20年で、この価値観は風化してしまっていた。

(中略)

とくに中心にカリスマ的なリーダーがいると、
リーダーのまわりにいるだけで、
純粋な子たちは、なにか歴史的なことが動くように錯覚する。
だからきちんと報酬を受け取らずに(ときにはお金を払って)、
ボランティアで働き続けるわけだね。

これは起業家にとってはコスト構造が甘くなる。
なんたって人件費が無料になるからね。

(中略)

このような理由で、利益性を軽視し、社会性だけが強調される
ビジネスは、本当に安定するのかというところに疑問点がある。

さらにね、一番まいっちゃうのは、
カリスマ性のあるリーダーっていうのは、
たいていコンプレックスからビジネスを立ち上げる。
それが「儲け」という分かりやすいエゴであれば、
まわりも正気を保てるんだけど、
それが「正義」という、誰も疑問をさしはさみにくい概念で、
ビジネスがコーティングされちゃうと、みんなコロリと
洗脳状態に陥っちゃうんだよね。

そもそもリーダー本人が、自己洗脳されちゃっているでしょ。
するとロジックというよりも、感情だけでビジネスが動いていく。
感情は時間が経つにつれて弛んでくる。

するとさー「正義」の集団が、いつの間にか、
「悪」の集団になっているのだよ
(=ところが、本人たちは、いつまでも
 自分たちは「正義」だと思い込んでる!)

(中略)

社会起業というネーミングには、聞こえがいいために、
実はそこに内在する問題点を覆い隠してしまう傾向があると、
私は思っている。

だからね、社会起業をするという、自分の動機が
まともかどうかについては、慎重に見極める必要があるね。

今回は、社会起業の潜在的な問題点を書いたけど
 ― なにも社会起業をやめて欲しいっていうんじゃなくてね・・・
やって欲しいからこそ、そのリスクを書いたわけだ。

このリスクがわかったうえで、どうやって事業アイデアを
見つければいいのか?
その見つけ方については、次号で答えることにしましょう。

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以上が引用です。
なお、このメール記事全文が読みたい方は、
公式サイトから読者登録すれば見れると思います。

「んー、参った」と思うのは私だけではないはず……

儲ける事と社会貢献

久しぶり、このブログへの投稿です。
生活環境の変化?などもあったため、ちょっと(かなり?)多忙でした。
ちなみに諸事情でネット環境も中断があり、すごく不便な思いをしました。

前回、「ザ・ボディショップ」の創業者について紹介したいと予告しました。
予告どおりですが、『社会起業家』と言うより『社会活動家』の方が正確みたいですね。
いずれにしても、以前から経営関係の本で見かけていたため気になっていたのです。

さて、そのアニータ・ロディックについて朝日新聞の特集から抜粋してまとめます。
まず、ボディショップですが、世界で2,000店を超える天然化粧品のチェーン企業です。
本人(女性)が夫と共に、1976年にイギリスで小さな店を開いたのが始まりとのことです。

日本では、1990年に出店し、現在は大手流通グループ傘下を含め110店舗を超えるようです。ちなみに、鹿児島でもおなじみアミュプラザ内にテナントとして入ってると思います。
残念ながら、私は化粧の習慣(趣味?)が無いので、商品については良くわかりません。

ユニークなのは、創業当時からは想像もつかないほど世界的な企業に発展したことと、経営の柱として「環境保護」や「人権擁護」を掲げるなど、社会貢献を両立させている点です。記事によると、「商業主義一辺倒の業界では型破り」だったとのこと。

また、生産農家の自立を促すための原料調達や、従業員の個性尊重なども貴重な方針でしょう。インタビューで、『「社会貢献とビジネスの両立」に矛盾は?』と聞かれ、『ビジネスの目的は利益をあげ、いい製品を作ること。同時に、道徳や倫理のネットワークを作ることでもある。それが私の考えです。~』と答えています……

さらに、店頭で人権擁護などのキャンペーンをした時決まって売上げは落ちるため、「追随する会社がない」こと。しかし、「従業員は~他人を思いやる仕事に就いているという誇りを感じ、~転職率は~著しく低く」なったことなど、確かに「型破り」と思われるかもしれません。

これらは簡単でない部分もありますが、従業員の個性を大切にすることは今後の主流でしょう。「店というより大学のキャンパスに近い」というのは、うらやましい?人も多いのではないでしょうか。もちろん、実際のところは見ていないのであくまでイメージなのですが……

いずれにしても、私たちはビジネスで「儲ける」ことと「社会貢献」を、『相反するもの』または『全く別次元のもの』と捉えてしまいがちです。そうでは無く、ビジネスそのものが社会貢献の大きな力になった有名な事例として取り上げてみました。

ちょっと硬い話になりましたかね?もうすぐネット環境も復活しそうです。
それでは、また……

「社会起業家」を調べる

最近、あるきっかけで「社会起業家」という言葉に興味を持ちました。以前から何となく気になっていましたが、あらためて意識することになりました。一般的にに言うと、いわゆるNPO(特定非営利活動)法人と言われている形態の事業が多く、簡単にイメージしやすいでしょう

「社会起業家―「よい社会」をつくる人たち」 (町田 洋次 著/PHP研究所刊) のアマゾン紹介文によると、…「社会起業家」とは、「医療、福祉、教育、環境、文化などの社会サービスを事業として行う人たち」であり、…その活動スタイルは様々である。90年代後半にまずイギリスで紹介され、…社会を活性化する存在として注目された。…日本でも、単なるボランティアや経済的利益だけを追求する起業家とは違う「社会起業家」が現れはじめた…とのこと。

良く調べたら、自分が思い込んでいた「社会的ミッションを前面に掲げた営利企業」というより、より限定的な意味みたいですね。この際、言葉が正確であるかないかより、そう言ったビジネスの目的が必要とされていることは間違いないでしょう(ちょっと強引)。そういった意味で、次回は朝日新聞・beの記事より、有名なザ・ボディショップ創業者のアニータ・ロディックについて紹介したいと思ってます。
ふーっ、まとめるのがちょっと大変そうだけど……

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